社会に出ると『日々の暮らしの中で仕事の占める割合』が大きくなります。悩みを抱えるのは当たり前のことですし、もしかしたら自分は仕事が出来ない人なのではと感じる瞬間もあるかもしれません。
ただでさえ大変な社会人生活、モチベーションまで下がってしまっては仕事になりません。現実世界は厳しくて、『自分の理想の社会人生活』を過ごしている人はそう多くはいないと思います。
仕事で失敗したとき、うまく行かないとき、あなたは「できない」ことがあると自分で認められますか?
できないを認めるとは
「できない」を認めることは単純なようで難しいです。できないを認めることとは、言い換えれば自分の弱点を知っていることです。弱点を知らない人には大きく分けると次の2種類の特徴をもちます。
- 自分のできないことが分からない=分析力がない
- 自分がなんでもできると思い込んでいる=客観性がない
弱点を知らない人は、『客観性がない』場合と『分析力がない』場合に分けられます。
前者のできないことが理解できないという分析力の欠如は、何をしてよいか分からないだけでなく、行動しても正しい方向に進めない可能性すらあります。そして、後者のできるという思い込みは、客観的に振り返ることができない事で成長を止めます。
できないを認めるためにすること
弱点を知らない人は分析する力と客観的に見る力が弱いです。そんな中で、急にできないことを探してもうまく理解できないと思います。まずは次の事を考えてみましょう。
- 自分はどのようなことに取り組むと成果を上げられる人材かをはっきりさせる
- 成果を上げるために足りないものは何であるかをはっきりさせる
まずは、『自分がどういう局面で活きる人材なのか』をはっきりさせることが重要です。うまくいかない時に、あれやこれやと動いても成果は上げられません。うまくいかない時こそ『冷静かつ客観的に分析』します。その上で、得意な局面で活躍するためにどんなスキルが足りないのかを考えましょう。
できないことを認めて成果を獲得した例を挙げてみます。
- 効率的に作業できていない=できないを認める
- 合理的に考えることが得意=成果につながる特性
- プログラミングのスキル=ここでは足りないスキル
- 長時間残業を軽減する=上げた成果
自分自身の客観的な分析からできないを認め、それを克服することで成果を上げています。
できないと認めると何が起きるのか
できないことを認めるために必要なことは自分を客観的に分析することでした。分析によって理解した『足りない部分(できないこと)』を認め、それを『克服する努力』によって変化が生まれます。変化とは【成果を上げられるようになる】という事です。
できないことを理解することは、成果を上げるために足りないものを補い続けるというサイクルを回すことにつながります。
できないを認める分析によって、自分自身に足りないものが見えてきます。足りないものを補う努力によって成果を上げるという変化が起こります。
- できないを認める分析を行う
- 自分に足りないものが見える
- 足りないものを補う努力を続ける
- 成果を上げるという変化が起きる
できる人に変わるために
「できる」人と言われて嫌な気持ちになる人はかなり少ないと思います。
誰でもすぐにできる人に変身できれば楽なのですが、人間すぐには変われません。今の自分からの変化の振れ幅が大きいほどコストが掛かります。ここでいうコストとは、時間や努力などを指します。
小さな努力でも時間をかければ少しずつ変化していきますし、凄まじい努力によって急成長する方もいます。
しかし、できないことを認めることはコストのかかることではありません。自分自身を客観的に分析して理解した『足りないこと』を補い続け、出来る人へと自分を成長させましょう。
変化のための分析を続ける。うまく行かないと考えているだけでは何も変わりません。
長時間勤務が常態化している企業に勤めています。常態化の原因は『自分が効率的に業務をこなせていない』ことにありました。
一方で私は合理的に考えることが得意です。作業効率を上げるために「プログラミングのスキル」を身に着けました。
合理的に作業の無駄を省き「長時間残業を軽減する」という成果を上げました。